トマトには、赤い色素成分であるリコピンが豊富に含まれています。
リコピンはβ-カロテンと同じカロテノイドの一種で、抗酸化作用を持つことで知られています。健康や美容を意識する方にも、ぜひ取り入れていただきたい野菜のひとつです。
甘く、味わいの濃いトマトを育てるには、たっぷりの日差しと乾燥気味の環境が欠かせません。
一年を通して日差しに恵まれ、夏には強い太陽が降り注ぐスペインは、トマトづくりにぴったりの土地です。
市場やスーパーには、日本ではあまり見かけない品種も含め、さまざまなトマトが並びます。
旬の時期には、太陽を浴びて真っ赤に熟したトマトがずらりと並び、その種類の多さに心が躍ります。
手頃な価格で惜しみなく使えるので、サラダはもちろん、ソースやスープ、煮込み料理など、いろいろな料理でトマトの美味しさを楽しめます。
RAFF(ラフ)
少し緑色でしっかりとしたトマト本来の味わいと、ほどよい甘みが特徴

アルメリア周辺で栽培される品種で、表面に特徴的な緑色が残っていて、一見「まだ熟していない」ように見えます。でも実際には完熟しており、甘み・酸味・塩味を感じるような濃い味が特徴です。
スペインではトマトをオリーブオイル+塩だけで食するのが通の食べ方です。
Tomate Rosa(トマテ・ロサ)
大きくてピンク色、果肉が柔らかく、甘みが強い

日本の「桃太郎」のような甘い生食トマトが好きな方にも比較的好まれやすいタイプです。
Tomate Pera(ペラ)
洋梨のような細長い形で水分が少なく、果肉がしっかり

Peraとはスペイン語で洋梨という意味で、細長いイタリアントマトに似ており、トマトソースや煮込み用に適しています。
Kumato(クマト)
茶褐色〜濃い赤色で、甘みが強く、少し独特の濃厚な風味
色は黒っぽいですが、トマトの味が濃厚で、サラダや生食用に向いています。
スペインの豊かな太陽と大地が育てる、個性豊かなトマト。
甘み、酸味、香り、食感――品種ごとに異なる味わいがあります。
滞在中は、ぜひ地元で出会ったトマトを食べ比べながら、
スペインの「食」の豊かさをお楽しみください。
朝食はTostada con Tomate
この辺りで食べられている朝食の代表的なものにバゲットをカリッとトーストした上にトマトをすりつぶしたものをのせて、塩胡椒とオリーブオイルで食するシンプルなTostada con Tomate(トスターダ コン トマーテ)。この朝食とCafe con leche(カフェ コン レチェ:カフェオレ)で3〜4ユーロ。海の見えるカフェで優雅に朝食してみませんか?

スペインと言えばガスパッチョ
7月〜8月の真夏は日本のように暑いので(日本のような湿度はないのでまだ過ごしやすいのですが)、日中は食欲が湧かないことが多々あります。そういう時、日本では「そうめん」を食べたりしますが、スペインでは少しニンニクを入れた冷製トマトスープ「GAZPACHO ガスパッチョ」が有名。喉越しがよく、体を適度に冷やしてくれるので、気候に合った食事と言えます。春玉ねぎ、きゅうり、赤黄色緑のパプリカ、トマトなどをお好みでのせて飲むサラダをお試しあれ。

ガスパッチョのレシピ
- 完熟トマトー1kg
- キュウリー1本
- 赤パプリカー1個
- にんにく1片
- ワインビネガー小さじ2、お好みで
- レモン汁 少々
- 塩胡椒
- エキストラバージン オリーブ オイル 1/2 カップ
- バゲットなどのパン10cm位
- 水またはトマトジュース 100ml
上記をミキサーで撹拌し、冷蔵庫で冷やす。 飾り用(粗みじん切り)
- 新玉ねぎ 1/2個(白または赤)
- きゅうり 少々
- 赤黄緑 パプリカ 少々
- クルトン お好みで
リコピンは油に溶けやすいため、オリーブオイルと一緒に食べると体内への吸収率がアップ! 是非上質なバージンオリーブオイルをたっぷりかけて、召し上がれ。