バルやカフェはいつも賑やかで元気がもらえます。朝ごはんを食べたり、ちょっとした休憩に気軽に利用できるカフェは人々の大切な至福の時間と言えます。
コーヒーを注文すると一杯ずつ挽いた豆を手動でセットしてから抽出してくれ、ミルクをスチーマーで温める音が響き渡ります。
「¡Camarero, un café por favor!」「ウエイターさん、○○コーヒーを一つください!」
カマレロ、ウン カフェ○○ ポルファボール!
○○のところは下記をご参照下さい。
コーヒーの種類
Café solo(カフェ・ソロ)=Espresso エスプレッソ
スペインのコーヒーはアラビカ種とロブスタ種を混合し、深みのある焙煎をするので、カフェ・ソロは苦味も強い。食後に飲むことで消化を助けます。
Café cortado(カフェ・コルタード)
cortarはスペイン語で「切る」という意味があるので、ミルクの量は2〜3割で少し薄める感じです。エスプレッソは強すぎるけど、コーヒーの深みと酸味を感じたいという方にオススメです。
Café con leche(カフェ コン レチェ)=Caffé latte カフェラッテ
エスプレッソコーヒーにスチームドミルクを半分入れるので、苦味が苦手な私はいつも飲んでいるスタンダードコーヒーです。
con(コン)=with, leche(レチェ)はmilkと覚えておきましょう。
Bizcocho(ビスコチョ)とカフェ・コン・レチェ
Café manchado(カフェ・マンチャード)=latte macchiato ラテ・マキアート
エスプレッソコーヒーにスチームドミルクを7−8割。
Café americano(カフェ・アメリカーノ)=アメリカンコーヒー
コーヒー半分+お湯半分。
Carajillo(カラヒージョ)アルコール入り
コーヒーにブランデー、ウイスキー、ラム酒などをたっぷり入れた大人の一杯。
キューバで兵士に元気づけに飲ませたのが由来だそう。
Café descafeinado(カフェ・デスカフェイナード)
カフェインレスコーヒー
Café Bonbón(カフェ・ボンボン)
甘いコンデンスミルクをたっぷり入れたコーヒー
真っ黒な焙煎製法TORREFACTOトレファクト
トレファクトとは、コーヒー豆を焙煎する際に砂糖を加えて焙煎する方法です。砂糖を15%加えてコーティングすることで量と苦味が増し、コーヒー豆は光沢のある黒いフィルムで覆われ、酸化から守ります。
この製法は、1936 年から1939 年にかけてのスペイン内戦後に本格的に人気を博しました。砂糖を焙煎することでかさを増すことができ、安価で渋い「ロブスタ種」の品質が覆い隠され、深みを増すことでコーヒーの使用量を減らすことができたからです。トレファクトは、コーヒー不足に対処するための優れた方法でした。
しかし、トレファクトはコーヒー本来の豊かな風味と香りを覆い隠してしまうので、より高価で豊かな味の「アラビカ種」を普通に焙煎したもの(Natural)を半分半分にしたMEZCLA(メスクラ=mixed)が主に飲まれています。
スペイン人は超甘党
この黒くて苦いコーヒーを美味しく飲むためには、砂糖を入れることが多く、一杯の小さなコーヒーに角砂糖を3−4つ入れることも。。。スペインのお菓子やケーキ、特にメレンゲはすごく甘いです。
カフェ・ボンボンは甘いコンデンスミルクがたっぷり入っていますが、この半分くらいの量でしたら美味しいですよ!お試しください。
スペインでクリスマスに食されるトゥロン。このアーモンドが入った固い(DURO)はアリカンテ産で私のイチオシ。是非コーヒータイムにお試しあれ♪